本日の天気 5→10度(終日+)曇り
Пасха(パスハ/復活祭)といっても我が家の朝はのんびりハムエッグから。笑 某所で見かけて以来食べたかったんです。なんて事はないものですけどね、時おりこうやって猛烈に食べたくなる物の一つ。 ところで皆さんはハムを先に焼いて卵?目玉焼きを作って上にハム??私はハムが先で少し焦げ目が付くかな?と言うぐらいの時に卵を落とすのだけれど、連れ合いはハムが後らしく驚いていたら「え、別に深く考えていなかった。卵を焼くってことしか頭に無かった」と言いながら逆に驚かれてしまいました。笑 あ、目玉焼きを焼くのはほとんどが連れ合いなので我が家。 のんびり朝食を食べていたら芸術家さんから電話が入り、15時にパスハの宴席に呼ばれました。連れ合いから伝えられると同時に持って行くグリルチキンとПасха(パスハ/復活祭用カッテージチーズデザート)の調理と仕上に。 パスハは今年始めて作りましたが、型から外すのが結構楽しい。上手くいっているかな?とかちょっとドキドキしながら外したりしてね。 手持ちの料理本やネットで見た作り方だと、24時間〜冷蔵庫で重しをしながら水気を抜くとあります。 今回パスハ用に仕込んだトゥボーロク、とても柔らかく滑らかに仕上がったけれど、ほとんど水気が出て来ませんでした。 おかげで一晩置いただけでしっかりしたパスハに。良かった〜持って行くのに崩れたら嫌ですからね。笑 復活祭用カッテージチーズデザート さ〜てもうすぐ鶏も焼き上がりあとは持って行くだけという頃に、今度は別の知人から連絡が。何やら我が家に持って来てくれるとか。 直に到着した知人が持って来てくれたのはなんとЗакуска(ザクースカ/前菜)様の肉料理盛り合わせでした。うむ、我が家晩酌しません(正確には連れ合いは全く飲まないので、私もおちょこ一杯程度をなめるだけ)。だからザクースカもらうとなかなか食事に組み込めないんです。 もうこれは芸術家さん宅の宴席へ持って行くしかないですよね。 それにしても、お店で売っている様な仕上りですよ。これ奥様が手作りするのだから凄い。私は何時まで立ってもロシア料理のこおいう手の込んだところは真似できません。 これね、青みとしてイタリアンパセリも使っているのだけれど、ラディッシュで作った花には胡瓜の皮をスライスした物で葉っぱが作ってありました。芸が細か〜い。 ところで、こちらの知人はなんとパスハの教会行事は全て参加していたそうで、昨日の20時から今日の4時までずーっと教会にいたんだとか。凄い。 焼き上がった鶏は一時帰国の時のお弁当と同じ白きのこ詰めの鶏肉。写真を撮る間もなく家を出て、芸術家さん宅では直に切り分けてしまったので以前の写真を。 これは一応ロシア正教料理のところに乗っていた物を参考に作っているもの。白きのこさえ手に入れば簡単な料理ですが風味がとても良いです。 これ日本なら色々な茸を混ぜて詰めても美味しそうですよね。 白きのこ(ポルチーニ茸)入り丸鶏グリル 持つ物を持っていざ、芸術家さん宅へ出発。 いつもながらロシアらしい宴席料理が既に置かれたテーブルへ。 まずは着色した卵割りゲームから。ゲームと言っても、これ勝ち抜き戦で最後に残った人が今年幸運を得られると言われています。だから勝ち負けで何か景品が〜っていう訳ではありません。笑 これが終ると乾杯して食事開始。 ザクースカとして机に既に乗っているのは手前の赤い物体がサラダ(鶏肉入りプテトサラダ→赤パプリカと人参のサラダ→ビーツとおそらくコケモモ入りサラダが順に重なり一番上にザクロが乗っているもの)、我が家の頂き物肉ザクースカ盛り合わせ、魚のファルシ(魚の皮の下に身をミンチにして味つけした物が入っている料理)、芸術家さん宅の肉ザクースカ、ハラジェツ(煮こごり)、人参サラダです。 これ以外にクリーチやパスハも最初だけ乗っていました。 毎回毎回本当に毎回思うんですが、このザクースカだけで日本の家庭は食事が完結するのではないかって。これにパン食べるんだよー。 もちろん胃の調子が万全でない事を重々承知でいっていますからね、今日はセーブしてちゃんと最後まで辿り着いています。 いつもだったらここでかなり飛ばすんだけど。 頂きもの肉ザクースカの鶏とケイパーと粒マスタードの繊細が凄く美味しかった。これ再現できるかな? 日本から村へ戻って以降、胃が本当に調子良くなる前に強いアルコールを飲んで胃がまた不調になるを繰り返しているので、今日はママお手製の干しぶどうワイン一筋。 それもちびちび。でもそのおかげで無理無く食事が進められます。 右が干しぶどうワイン、左はチェイサーのオブレピーハのモルスです。ワインはワインと言うかまだワインにする為の発酵途中というもので超微炭酸なほのかに甘みのある弱アルコール飲料と言った感じ。 なおさら今日の私にはぴったりなアルコール度でした。 Облепиха(オブレピーハ/シーバックソーン)はシベリアでもがんがん増殖するもの凄い強い果実。オレンジ色で酸味が強く独特の風味が有ります。甘味はかなり薄いかな。 でも砂糖と混ぜて潰してこうやってモルスにするとさっぱりしていてとても美味しい。多分私の中ではオブレピーハの食べ方ではこれが一番好き。 ビタミンも豊富なんですよ。薬や化粧品などにも使われています。 とりあえず机に乗っているザクースカが減って来たところで温かいザクースカとしてグリルチキンが。そして私の持って行った白きのこ詰めグリルチキンも。 既に最初に乗っていたザクースカだけだって十分お腹いっぱいになるっていうのに、更に温かい料理として丸ごとチキンが2羽も登場してしまってお腹の空き具合を気にし始めました。 だって、これはあくまでザクースカ♪ということはメインが控えていますからね。 この頃になると、結構外へ出て一服したり、飲み過ぎをベットで横になる事で少し冷ましたりと皆さん席を離れます。と同時に、ご主人はメインの制作へ取りかかっていました。 本日のメインはМититеи(ミティテェイ/モルドヴァ共和国風挽肉ケバブ)。これを焼くのはやっぱりご主人の役割らしく、バーニャ(ロシア式サウナ)小屋裏の庭で炭を起こして焼いてくれました。 真剣に裏返すタイミングを見計らいつつ。 そうやって出来上がったのがこちら〜。 どどんと肉。ムフ美味しい♪節制につぐ節制のかいが有りバッチリおかわりして堪能しましたよ。あ、節制したと言っても全種類ちゃんと食べています。 МИТИТЕИジューシーな牛挽肉の串焼き この後ようやく最後のデザートへ。今日は4時間ぐらい。軽めの宴席だ。 デザートもプレートに盛り沢山。まずは聖別してもらったクリーチ(一番手前)真ん中たてがトゥボーロクのオーブン焼き(レーズン、胡桃入り)両サイドのルレット型(ロール成形)の菓子パンは芸術家さん宅のイースターと言えばこのパンという菓子パンです。 菓子パンは既に先行して昨日頂いていますがバラの花の砂糖煮入りと木の実と砂糖入り。どちらも美味しい。この菓子パンの生地はリッチな配合で卵もバターも入っているふんわりしたもの。普段こういうパンを作る事はほとんど有りません。 パスハ限定パン生地です。 これに私が持参した物と、芸術家さん弟宅からのパスハ(写真撮り忘れました)がテーブルに。やっぱり作る人によって甘さも具材も見た目も違って来ますね。弟さん宅の物はかなり甘さが強いけれどこれはこれで美味しかったです。我が家のは生クリーム使いませんでしたが、弟さん宅の物には入っていて濃厚でした。 家で食べると十分な甘さが有ると感じるのだけれど、ここで食べたときはかなり控えめに感じるってことは、菓子パンも相当甘かったんですね。苦笑 でもどちらも美味しく頂けました今年は。 今日はパスハの宴席なので、芸術家さん宅へ呼ばれた方は何かしら持って行くのだけれどかぶりまくり。芸術家家族以外に3家族が呼ばれて3個のクリーチが。これどうするんでしょうか? きっと明日からしばらくお茶請けやお昼のデザートはクリーチかな…。私試作や余った生地で既に飽きて来ているんだけど。困った。 Пасхаには手作りКуличиを そろそろおいとましようかということで19時代に芸術家さん宅を後に。今日は2人とも上手く宴席を乗り切れて、酔いつぶれる事無く買い物へ。 途中アパート前の草地は野焼きがしてありました。こうやって焼かれると、後から緑がわさ〜っと生えて来るんですよね。これを見て「ああ。春だね」と話ながらお店へ。 家に荷物を置いて酔い冷ましに近所の川まで散歩。 やっぱりこちらもぐっと春めいていました。どの辺が?といわれそうですが、数日前には真っ白だった川も、所々色が変わって見え始めているし、何よりかなり氷に傾斜が付いていてもうすぐ水が出始めるかもしれないと言う感じになっていました。 それでも氷の上で遊んでいる子供達(写真右上の方にある黒い点みたいなのがそれ)がいるぐらいで、まだそれなりの厚みは有るのですけれど。 高低差がついているところの斜面(と言う程大きくはないけれど)には無数の亀裂が。まだかなりの厚みが有るので、上を歩いても水が上がる事もなければ動く事も有りませんが、この亀裂幅がもっと大きくなって氷が薄くなって来るときしむ音が聞こえ始めいよいよ動き崩れて行く時期に入ります。 左はやや薄いのか水が上がった様な色をしています右は斜面部分の亀裂の一つ。結構段差になっていますね。これからしばらくはどんどん氷の氷上が変化して行くのでこれがまた楽しいんです。 川へ行くまでの道がドロドロなのをのぞけばこの時期の川への散歩は日々刻々と変わっていく景色を楽しめて好き。 氷と言えば、聖なる水の日に沐浴場となっていた場所の氷はもう残骸と言った感じ。左はほぼ1ヶ月前の写真で右が今日の物。 どこに氷がと思う程ほとんど無くなっていた。十字かなんて倒れていましたしね。ここもあと少しで川に戻るんだろうな。 これで新年からの宴席続きな月が終わり。しばらくは胃にとっては平和な時期が続くはず。春だしね、苗作りをもっとちゃんとやらなきゃ〜。 日々作ってみた食事レシピブログはこちら 「これ旨いのか?」 ロシア料理のみのレシピブログはこちら 「ロシア料理は豊かな味」 白樺細工の事はこちら 「ロシアから白樺細工」 にほんブログ村 にほんブログ村
by etigoya13-2
| 2012-04-15 23:20
| 日々のこと
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